素直にさせないで
「あんたの応援に決まってるでしょうが!!!私はあんたの専属マネージャーでしょ!?あんたがチームを勝たせるって信じてここにいんの!!!!」
私は、自分でも信じられないくらい自分でもこんな大声出して、人にムキになって発言するなんて驚きながらも不破に放っていた。
もちろん、そんな私の様子に不破も驚いて立ち尽くしていた。床でクチャクチャに踏み潰されてしまったお守りを私は拾い上げて睨んだ。
「マイクとなんか一緒に買ってない!!このお守りはね、初詣なんて近くの神社でもよかったのに、わざわざスポーツの神様のいる神社まで行ってやった!!大嫌いなあんたのためなのに、わ・ざ・わ・ざ!!!」
「…」
「私にここまでさせて、あんたってここで負けんの!?悔しかったら勝ってみせてよ!!たまには…少しくらい私にカッコいいとこみせたら?!」
「…」
「バカで最悪なあんたが唯一、まだ微妙に本当に微妙に、カッコよくなれんのはバスケしてる時だけだろーが!!!」
ピーーッ!「試合再開30秒前です」
ブザーの音が鳴り響き、皆コートに戻っていくと、
「誰が微妙だ…。」
ふんっと舌打ちして不破は私が手にしてたお守りを奪い返し指をさして睨んだ。
「俺様が世界一カッコいいって分からせてやる!!黙って見てろ!!!」
一見、カッコよくきゅんとするところなんだろうけど・・・、
「腹巻き一丁で言われてもね・・・」
プッとみんなに笑われる・・・。