素直にさせないで
「おし。これで準備万端だな。」
学年主任の山崎先生から、書類の準備を終え明日提出の願書を手渡されると、
「はい。」
私は笑顔で受け取った。
「いやぁー。本当、新川には名古屋第一中でもバスケでマネージャーして欲しかったんだけどなぁ。不破の為にも。」
タバコを吸いながら先生は、惜しむように嘆いた。
「あはは…名古屋第一中は相当の強豪中ですし、数ヵ月の私のマネージャー知識なんかなんの役にも立ちませんよ。」
「そんなことないよ。不破はもちろん、湊だって新川のフォローや機転には助けられてたよ。特に全国大会の活のいれようはたいしたもんだよ!」
「もういいですってばそれは・・。」
「まぁ、うちの校長達は新川の名古屋女子大付属に合格することを学校あげて応援してるからがんばれ。」
「はい…!」