自分の恋より、他人の恋

満開




翌朝、私はいつもより早めに起きてお姉ちゃんの部屋を訪れた。




「おはよう」


「おっはよーう」




まだ5時半と言う時間帯だと言うのに、朝っぱらから元気な姉に欠伸が出る。




「こらこら、眠いかもだけど起きて」


「うーん…」


「雑草から満開の花に生まれ変わるんでしょ?シャキッとしてよ」




その言葉ではっきり目が覚め、ピシッと背筋が伸びた。



そんなに緊張しなくてもいいはずなんだけど…これからやられること、起きることに無駄に緊張する。



< 131 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop