自分の恋より、他人の恋
「おはよ」
「…おはよう、ございます」
「行くよ」
「わっ…」
ミカさんたちの前だというのに手を繋ない出来た翔和さんは「俺が護れないとこ頼んだよ」と彼女たちに言って、私の手を引きながら教室へと向かった。
きっとそこは戦場。
だけど私は負けない、私は屈しない。
翔和さんの隣は死守し続ける。
だって、盗られたくない。
こんなにも好きな人だから。
___私の、大好きな人だから。
翔和さんの為なら戦える。
翔和さんの為なら強くだってなれる。
貴方の隣は、ずっと私がいいです。