自分の恋より、他人の恋
「やだな時雨さん、冗談もほどほどにした方がいいですよ。そんなセリフ言われたら女は勘違いします」
「俺は」
「それに、時雨さんはレベルが高いので遠慮しておきます」
私と時雨さんとじゃ天と地の差。堂々と隣に立てる自信なんてない。
「でも、これからも隣にはいてほしいです」
私の理解者として。
「時雨さんがいてくれないと寂しくて死んでしまうかも」
半年前からの貴方との関係だけど、気づけばいつも隣にいた。
観察の邪魔して来たり、眠いと言って膝枕して来たり、たまにお昼一緒に食べたり、たまに一緒に帰ったり。
「親友以上として、これからも宜しくお願いします」
気づけば隣にいるんだよね。