自分の恋より、他人の恋
街の、観察も兼ねて?
嗚呼、なんだそういうことか。最初からそう言えばいいのに。
「それなら行きます」
時雨さんも人間観察がしたかったなんて、私の影響かなって考えてから私以外に影響受ける人なんてこの学校にはいないことを察し、なんだか仲間ができたような気がして嬉しくなった。
私の返事を聞いた時雨さんは嬉しそうな顔をしていて、太陽みたいにキラキラ笑う人だなって思った。
笑顔があったかい人なんてそうそういない。
この人の笑った顔は私は好きだと心が感じた。
「なぁ、眠い」
「また、ですか」