自分の恋より、他人の恋
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あの後、目を覚ました時雨さんに行きたい場所を決めてもらうよう言ったら分かったと言って、私には当日までのお楽しみだと言ってさっさと行ってしまったんだ。
あれから数日後、約束の日である今日、私は凄く珍しく服選びをしていた。
あの時雨さんの隣に立つんだ。学校なら制服だし何の問題も生じないけど、私服となるとやはりそうもいかない。
時雨さんは絶対お洒落だから顔に泥を塗らないよう私も少なからず服装に気を使わないと…と考えて悩んで15分、中々着ていく服が決まらない。
あれもダメだこれもダメだってしてたら時間があっという間に過ぎていき、もうこれでいいやって投げやりになって服の山から引き抜いてパッと着た。
髪はブラシで梳かす程度で、メイクなんてものはこの方自分でやったことなんてないからできはずもなく、格好以外はいつも通りの私。