自分の恋より、他人の恋



正直にそう言えば「ぎゃー」だか「わー」だか分からない奇声か悲鳴を上げた美人な姉を見て一言。



こういう所は残念、と呟いた。




「それってデートだよね?小夜デート行くの?人生初じゃない?!」


「デートじゃないよ。一緒に人間観察に行くの」


「はぁぁ?それ口実じゃん、小夜を誘うための口実じゃん」




そう、なのか?よく分からないけど、人間観察できるならいい。




「でも、ようやく小夜の魅力が分かる男が現れたのね~」




私の魅力とは…。


姉の方が魅力ありすぎて言うのが大変なくらいなんだけど。



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