金曜日の恋人〜花屋の彼と薔薇になれない私〜
「ところで……本当にいいの?」
彼の問いかけに芳乃はうなずく。
「えっと。服は自分で脱いだ方がいいの? 普通はどうするものなのかしら」
芳乃は真面目に聞いたのだが、彼は白い歯を見せてははっとふきだした。
「そんなの初めて聞かれた。どっちでも、流れでいいんじゃない」
「流れなんて、知らないもの」
「初々しくて、かわいいな。ほんとに人妻?」
ぎしりとベッドがきしむ音とともに、彼の顔が近づいてくる。霧斗の唇が首筋をはう。くすぐったさに芳乃は身をよじった。
今から彼と、いわゆる不倫をする。
大人しくて地味で、存在感がない。そう言われ続けてきた自分が、こんな昼ドラみたいな状況におちいるだなんて……人生は本当になにが起きるかわからないものだ。
「がっかりさせないように最初に言っておく。私ね、マグロってやつなの。だから霧斗くんもつまらないと思うけど」
芳乃の言葉に、霧斗は眉根を寄せた。
「誰が言ったのか知らないけど、男の力量不足なんじゃないの?」
「そんなことはないと思うけど……」
夫は芳乃のは違い、結婚前から経験豊富だったはずだ。
「じゃ、確かめてみようか。芳乃さんが本当にマグロかどうか」
霧斗は胸元に手を差し入れると、ゆっくりと撫で回した。触れるか触れないかの絶妙な刺激を芳乃に与え続ける。
「んっ」
芳乃が小さく声を漏らしたその瞬間を逃さず、彼の指先が先端を弾く。
彼の問いかけに芳乃はうなずく。
「えっと。服は自分で脱いだ方がいいの? 普通はどうするものなのかしら」
芳乃は真面目に聞いたのだが、彼は白い歯を見せてははっとふきだした。
「そんなの初めて聞かれた。どっちでも、流れでいいんじゃない」
「流れなんて、知らないもの」
「初々しくて、かわいいな。ほんとに人妻?」
ぎしりとベッドがきしむ音とともに、彼の顔が近づいてくる。霧斗の唇が首筋をはう。くすぐったさに芳乃は身をよじった。
今から彼と、いわゆる不倫をする。
大人しくて地味で、存在感がない。そう言われ続けてきた自分が、こんな昼ドラみたいな状況におちいるだなんて……人生は本当になにが起きるかわからないものだ。
「がっかりさせないように最初に言っておく。私ね、マグロってやつなの。だから霧斗くんもつまらないと思うけど」
芳乃の言葉に、霧斗は眉根を寄せた。
「誰が言ったのか知らないけど、男の力量不足なんじゃないの?」
「そんなことはないと思うけど……」
夫は芳乃のは違い、結婚前から経験豊富だったはずだ。
「じゃ、確かめてみようか。芳乃さんが本当にマグロかどうか」
霧斗は胸元に手を差し入れると、ゆっくりと撫で回した。触れるか触れないかの絶妙な刺激を芳乃に与え続ける。
「んっ」
芳乃が小さく声を漏らしたその瞬間を逃さず、彼の指先が先端を弾く。