七色の魔法使い#5~不滅の愛を詩に乗せて~
「……朝からすみません……」

アイビーは、僕の方を振り返ってそう言う。

「大丈夫。暇だったから」

僕がそう返すと、安心したようにアイビーは微笑んだ。

「……僕は、ソラがずっと好きだった……いや、好きじゃない……ソラを愛してる……僕、ソラに詩を書いてきたんだ。聞いて欲しいな……」

アイビーは、そう呟いて小さな紙を取り出す。その時、風が吹いて小さな紙が飛んでいった。その紙は、姿を消す。

アイビーは、それを見つめて微笑んだ。
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