契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
それでもひとりは寂しくて小梅にメールしたのに、帰ってきた返事は【今日は彼とデート。出席者にいい人はいなかったの?】と驚くべきもの。
私は婚活に来たわけでも、合コンに参加したわけでもない。しかも元カレと後輩の結婚披露宴で、男を物色するわけがない。
「ホント、最悪」
「なにが?」
「え?」
ひとりでいるはずなのに、どこからか男性の声が聞こえた。
もしかして、風が返事をしたとか?
なんて。そんなファンタジーなことを信じる私ではないけれど、ベンチから背中を離し背筋を伸ばして辺りを見回しても誰もいないからうすら寒い。聞き間違いだったのかと、もう一度ベンチにもたれかかったそのとき。
いきなり首元から回りこんできた腕が、私の身体を後ろからぎゅうっと抱きしめた。
「きゃあっ! だ、誰!?」
ベンチに座っているからか、上から抱え込まれるように抱かれていて顔が動かせない。顔も誰かもわからない男性に抱かれて、恐怖に身体が震える。
私は婚活に来たわけでも、合コンに参加したわけでもない。しかも元カレと後輩の結婚披露宴で、男を物色するわけがない。
「ホント、最悪」
「なにが?」
「え?」
ひとりでいるはずなのに、どこからか男性の声が聞こえた。
もしかして、風が返事をしたとか?
なんて。そんなファンタジーなことを信じる私ではないけれど、ベンチから背中を離し背筋を伸ばして辺りを見回しても誰もいないからうすら寒い。聞き間違いだったのかと、もう一度ベンチにもたれかかったそのとき。
いきなり首元から回りこんできた腕が、私の身体を後ろからぎゅうっと抱きしめた。
「きゃあっ! だ、誰!?」
ベンチに座っているからか、上から抱え込まれるように抱かれていて顔が動かせない。顔も誰かもわからない男性に抱かれて、恐怖に身体が震える。