契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
「八重がいい。八重の身体を抱いていると、心底から落ち着く。このままもう一度ふたりで寝たいところだが……」
「今、何時ですか?」
「あと十五分で七時だ」
「じゃあそろそろ起きないといけませんね」
このままで抱きしめられていたいのはやまやまだけれど、始業時間は九時でそうも言っていられない。
大吾さんの腕の中からもそもそと抜け出すと、ベッドから下りるすんでのところで右腕を取られ引き戻される。
「なんだ、ずいぶんとあっさりしているな。俺にもう少し抱きしめてもらいたい、とか思わないのか?」
「え、それは……んっ」
唐突に唇を奪われて、しゃべれなくなる。こうなることを予測していたから大吾さんから離れたというのに、結局キスを受け入れてしまう自分に呆れるほかない。
大吾さんの手腕でキスはすぐに深くなり、彼の温かくて柔らかい舌がするりと忍び込んできた。
「今、何時ですか?」
「あと十五分で七時だ」
「じゃあそろそろ起きないといけませんね」
このままで抱きしめられていたいのはやまやまだけれど、始業時間は九時でそうも言っていられない。
大吾さんの腕の中からもそもそと抜け出すと、ベッドから下りるすんでのところで右腕を取られ引き戻される。
「なんだ、ずいぶんとあっさりしているな。俺にもう少し抱きしめてもらいたい、とか思わないのか?」
「え、それは……んっ」
唐突に唇を奪われて、しゃべれなくなる。こうなることを予測していたから大吾さんから離れたというのに、結局キスを受け入れてしまう自分に呆れるほかない。
大吾さんの手腕でキスはすぐに深くなり、彼の温かくて柔らかい舌がするりと忍び込んできた。