自由になりたい①

"物心がついたときから、私は個性を持ってこの世に生まれ、ある一つのタマシイの側をついてまわるようになった。
しかし気がついた時には、私はソイツの権力の踏み台にされていた。
力では負けていて、逆らうこともできない。どうすることもできなかった。
仕方がないと思った。こんな奴についていった自分が悪いのだ、と。"
初めて"あの子"と会った時、これを"あの子"に話した。
そしたらその子は、「個性は持ってないけど、自分も同じだ。」と言った。
分かり合える人ができた。初めての仲間、友達。
私とその子は、すぐに仲良くなった。
その子といる時間が、一番生きている実感ができる時で、唯一の救いだった。
今日も、その子に会いにいくため、その場所に向かう。
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