冷血くんとの同居生活にて…♡


「そのキーホルダーを返して、さっさと帰れ」


「ひぃ!、わかりました」


い、行っちゃった。



「…えっとぉ」


「馬鹿じゃねーの」


「え?」


「ああいうときはキーホルダーより体だろ」


「あ、ごめん…」


そのまま歩き始めてしまう早瀬くん。


「早瀬くん、」


「なに」


「ありがとう」


「ああ」


「もしかして…心配して、?」


「ほんと、どこまでも幸せな馬鹿だな」


「え、」


初めて、こんな早瀬くんの笑顔見たかも。


初めて見た君の笑顔は、とても呆れていた。


< 30 / 88 >

この作品をシェア

pagetop