冷血くんとの同居生活にて…♡





帰りのホームルームの発表で、私のクラスからは高野くんと私が30番以内に入っていることが知らされた。


すごく嬉しかった。


本当は1番に早瀬くんに知らせに行きたかった。


ありがとうって言いたかったのに…。


「いちご…本当にごめん、つい」

さらとえまが深刻そうな顔でそう言う。


「いいよ、終わったことだし」


「でも」


「いちご」

隣から高野くんが話に入る。


「ん?なに?」


「…家まで送ってく」


「いいよ悪いし、」


「早瀬と帰らないんでしょ?」


「うん」

一緒に帰るって言っても、遠くからついて行くだけだけどさ?


「なら送らせて?」

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