悲しい夜は、何度だって君に会いに行く
手の中にある、あったかいミルクティーを見つめていた。


真っ白で、小さく黒い文字の入ったマグカップが可愛らしい。


わたしには、今自分が置かれた状況を理解するだけの余力も残っていない。


ミルクティーから優しく出ていく湯気の向こうで、ミルクティーと同じ髪色をした男の子がわたしと同じようにそれを飲んでいる。


向かい合ったソファーに座りローテーブルを挟んで、わたしは彼を見つめていた。
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