一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
こんなこと…


自分の人生に起こるなんて、全く想像しなかった。


イケメン3人からの誘いが、本当は全部夢なんじゃないかって。


だけど、これは…現実。


だったら…


今度こそ、自分がどうしたいのかを…


甘えずに、逃げないで、ちゃんと向き合って決着をつけたいと思った。


『波山さん。すみません、ちょっと相談してもいいですか?』


お客様との約束の前に、カフェで2人で時間を過ごしていた私は、波山さんにアドバイスをもらうことにした。


『何でも言ってちょうだい。最近忙し過ぎて、ちょっと疲れが出ちゃったかな?』


『…あ、いえ。心配させてすみません。体調は大丈夫です。今は…気持ちがフラフラしてて…』


私は思い切って、麗央さんとの出会いから、今までのことを赤裸々に話した。


きっとこんなことは、波山さんにしか言えない。


仕事ではもちろんだけど、本当に…


今はプライベートでも姉のように慕っているから。
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