一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『はい。初めての時、麗央さんのバイオリンに癒されて…本当に温かい気持ちになりました。そして…今日も』


『温かい気持ち…そう感じてくれたなら良かった。バイオリンは、2つの音を重ねることが出来る。和音を重ねることで、音に厚みや深みを出る。楽しくも、優しくも、激しくも、悲しくも…演奏者の感情をそのまま表現出来る楽器だ』


本当に…麗央さんの演奏からは、いろいろな感情が伝わって来る。


『だから…俺たちもバイオリンみたいにいろんな音色を奏でられる夫婦になろう。たくさんの感情があっても、それを隠すことなく、楽しい時は笑って、悲しい時は泣いて…素直な気持ちで桜桃羽と生きていきたい』


麗央さんのバイオリンみたいに…


温かくて素敵な夫婦に…


私もなりたいと思った。


『本当に、私で…いいんですか?まだあんまりお互いのこと知らないのに…』


『十分だ。俺には、もう桜桃羽以外は考えられない』


『嬉しい…私も…麗央さんと2人で生きていきたいです』
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