一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
ベッドの中で、私は2人…工藤先生と龍聖君のこともちゃんと話した。


隠し事、したくなかったから。


『その2人には嫉妬する。桜桃羽の心を乱していたなら…』


私の上に重なり、私の前髪を撫でながら麗央さんが言った。


あまりにもセクシーな顔に、ドキドキする。


『でも…怖くて何も言えなかったのは俺だ…自分が悪い』


『怖い?』


麗央さんから、そんな言葉を聞くなんて…


『ああ、怖いよ。桜桃羽が好き過ぎて、もし自分の気持ちを言えば、嫌われて…君がいなくなるんじゃないかって。それに、他の誰かに取られるのも怖かった。本当に…恋愛に関しては俺は最低な男なんだ』


『そんなこと…ありません』


『君は自分に自信がないって言った。俺も同じ…周りに寄って来る女性は、みんな肩書きやお金にしか興味が無い。誰1人、俺の心を見てくれるやつなんかいなかった。そのうち、女性に対して心を閉ざして…そんな時、桜桃羽がバイオリンを聞いて…泣いていて…』
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