一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
その短いセリフに込められた想い。


俺にはとても深く心に届き、そして、胸に刻まれた。


『俺も君を愛してる。来年も、桜の季節、ここに来よう。ずっとずっと毎年…2人でここで愛を誓い合おう。一生、幸せにするから』


桜桃羽がうなづく。


『麗央さんと一緒なら、私…何があっても大丈夫。絶対に幸せにしてくれるって信じてるから』


『ああ。全てを俺に預けてくれ。信じて俺に着いて来て…』


『うん』


嬉しそうな桜桃羽の顔…


その可愛い顔を見ると、何があってもこの人を守ってみせる…


そんな強い決意が、ふつふつと湧き上がって来た。


『少し冷えるな。そろそろ部屋に戻ろう』


俺達は、美しく咲き誇る桜の景色を目に焼き付けるようにして部屋に戻った。


それから、絢斗さん達と一緒にしばらく時を過ごした。


今日はどちらもスイートルームに宿泊だった。


『桜桃羽さん。麗央さんと絢斗って…ちょっと似てない?』


一花さんがワインを飲みながら言った。
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