一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『桜桃羽さんはどうですか?』


工藤先生が、私に話しかけてくれた。


『あの、先生。私、知り合いの方にお茶碗をプレゼントしたくて…』


『いいですね。では、まずは粘土をしっかりコネて下さい』


私は、都会にあるスタイリッシュでオシャレな陶芸教室を探して、ここに通うことにした。


生徒さんは若い人、特に女性が圧倒的に多い。


それはきっと…


工藤先生の影響だろう。


雑誌にも取り上げられるくらい、イケメンの天才陶芸家。


少しミステリアスな雰囲気漂う、33歳の色気のある男性だ。


髪は少し長めかな…


軽くパーマがかかって、ルーズな感じがまた素敵だ。


それに…


生徒さん達が言ってた。


普段は眼鏡をかけているけど、外した時とのギャップがたまらなくいいって。


陶芸をする人の指ってゴツゴツしてるイメージだったけど、工藤先生は違う…
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