一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
好きな模様などを、作品にアクセントをつける程度に描く。


それが出来たら、次は、釉薬(ゆうやく)と呼ばれる薬品のような物につける。


釉薬には様々な種類があり、それにつけることで、色や柄で作品に「個性」を出すことが出来るんだ。


他に、釉薬には表面をコーディネートする役目もあるらしい。


つけたり、吹きかけたり、塗ったりといろいろなやり方があるそうだけど、作品の厚みや形状、様々なことに配慮しながら行うので、上手く使うにはやっぱり経験が必要みたい。


それから、いよいよ本焼き…


私は、この作業が1番ドキドキする。


1200度以上の高温で焼き締められた作品が、どんな風に姿を現すのか…


楽しみでもあり、緊張の瞬間だ。


そして、窯から待望の作品を取り出す。


焼き上がったばかりの陶器に耳を傾けると、高くて美しい音が、かすかに聞こえて来る…
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