一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『さあ…自分のペースでろくろを回しながら、好きな形にしていきましょう』


『は、はい…』


工藤先生…


私の後ろに立ってる…


そこにいられたら、緊張してしまう。


お願い、どこかに行って…


私から離れて…


でも、先生は、その思いとは全く逆の行動を取った。


私の背中に優しく覆いかぶさり、後ろから両腕を前に出し、そして…


私の手に、先生の手を重ねた。


『さあ…ゆっくりと…回して下さい。心のおもむくままに…呼吸を整えながら…』


で、出来ないよ…


この状況でどうやって呼吸を整えたらいいって言うの?


背中に当たる先生の体、優しく私に負荷を与えて…


ろくろの回転と共に、指と指が触れて絡まる…


『そう…とてもいいですよ…』


上からかかる息。


そして、甘くセクシーな香り…


今日、先生は香水をつけてる?
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