一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『麗央さん、こんばんは。今日は…ありがとうございます』


目の前に現れたのは、スーツ姿の麗央さん。


やっぱり、かっこよ過ぎて思わずため息が出る。


バイオリンを弾いてた夜に着ていたのとはまた違う物だ…


長身で細めの体にピタッとフィットしたタイトスーツ。


カジュアルでも、フォーマルでも、何を着ても似合うと思うけど…


やっぱりスーツ姿は最強だ。


素敵過ぎる…


『仕事のままですまない』


『いえ、そんな。私も仕事のままです…すみません』


汗臭くないかな…


ちょっと心配。


でも…ホテルに行くわけじゃないしね…


ただ、食事するだけ。


そう、あの時はただ…


2人ともそういう気分だっただけ…


私は…寂しかった。


麗央さんは…そんな可哀想な私に同情して…


そのついでに、したくなった…だけ?


お互いの思いが一致した結果の…行為。


愛のない交わり…?


嫌だ、私、何変なこと考えてるんだろ。
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