一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
今日は、楽しく食事したかったのに…


麗央さんが、あまりにカッコ良過ぎるから…急に自信なくなってしまったのかな…


とにかく、寂しい顔なんて見せられない、元気でいなきゃ。


私なんかに仕事を紹介してくれたことは事実。


そこへの感謝は…絶対に忘れちゃいけない。


私達は会社から少し離れた場所で会い、車で移動した。


あまり遠くない場所にあるレストランに着いて、もちろん…そこも顔パスで入った。


高級中華料理のお店。


中国の壺?みたいな立派な装飾品が飾られている個室に案内された。


『回るテーブル、初めてです』


また馬鹿なことを言ってしまった…


麗央さんはちょっと笑ってる。


『好きなもの、何でも食べて』


『あ、はい、ありがとうございます。でも私は何でも好きなのでオーダーは麗央さんにお任せします』


って、本当はあまりよくわからないし、フカヒレとかアワビとか高い物は、食べたくても私からは言えないし…


『じゃあ、適当に持って来てもらおう』


て、適当?


それじゃあ、お店の人は絶対高いのばかり持って来ちゃうよ。
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