一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『こんばんは、山科さん。翔吾君も』


『こんばんは。水瀬さん』


翔吾君が、可愛くニコッと笑って言ってくれた。


『こんばんは。ママとお出かけ?』


『うん、ママと2人でご飯食べに行ったんだ』


本当に、翔吾君は愛嬌がある。


『そうなんだ。良かったね。美味しかった?』


笑顔でうなづく翔吾君。


10歳なら4年生なのかな…


とっても素直な優しい子どもさんだ。


『あ、ごめんなさい。紹介します。こちら、私が通ってる陶芸教室の生徒さんで山科 葉子さんと、息子さんの翔吾君です。山科さん、こちらは私の会社の上司の紅月 麗央さんです』


お互いに頭を下げて挨拶し合う。


『翔吾君は4年生かな?』


『はい』


麗央さんの質問に答える翔吾君。


片方のひざを立て、子どもの目線まで低くなって話す麗央さん…


『勉強は何が好き?』
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