一夜の奇跡は真実の愛を灯す~副社長の甘い誘惑に溺れて~
『私は…麗央さんに嫉妬してもらえる程、いい女じゃないです』


だって…


私は、あなたにまだ何も言われてない…


どう思われてるのかわからないんだよ…


時々、電話やメールをくれるけど、本当の思いは…


いったいどこにあるの?


その時、インターフォンが鳴った。


龍聖君だ…


あれから、全然話してなかったけど…


どうしよう。


ちょっと気まずい。


『あ、はい』


でも、やっぱり…無視は出来ない。


ドアを開けたら、サッカーのユニフォームを着た龍聖君がいた。


『今日、休み?』


『あ、うん』


『今から時間ない?サッカー教室、見に来てよ。早く支度して』


え?


ちょっと…


すごく強引なんだけど…


龍聖君は、この前のこと、何にも無かったみたいな顔でニコニコ笑ってる。


その笑顔を見てたら…


これから先、大学時代みたいに友達として付き合って行けたら楽しいだろうなって、ちょっと思ってしまった。
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