幼なじみ

あ、もう着いちゃった。




皇と2ケツで帰る時はいつも思う。



この大きな、

大好きな背中から離れたくないって。



付き合ってるなら離れなくていいよね。



でも、今の私には“幼なじみ”として皇にくっついているだけで精一杯なんだ。



告う勇気の無い、

私にとっては――…。




「ありがとっ」




皇にお礼を言って家に入ろうとすると




「オレ!

好きなヤツ出来たんだっ!!」



って後ろから皇の声が聞こえる。





スキナヤツデキタンダ…??




スキナヤツ???




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