幼なじみ

皇、そんなこと思ってくれてたんだ。




「うんっ 伸ばすねっ」




今度の髪は皇を想い続けた、

片想いの私の想いの長さじゃなくて。



皇と一緒にいる、これからの私の想いの長さを髪に込めるよ。




「姫架、大好きだよ」



「私もっ!」




ねぇ幼なじみって近くて遠くて。



この関係が壊れたらって思うと、私は何も言えなかった。



でも皇は言ってくれた。



私には言えなかったことを。



皇が私のことを“幼なじみ”や“妹”なんかじゃなく、

1人の“女のコ”として見てくれたこと本当に嬉しく思うよ。



ね、皇。



ずっとずっと大好きだったよ。




そしてこれからもずっとずっと大好きだよっ!



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