愛は知っていた【完】
「朱里(あかり)、お兄ちゃんな、彼女ができたんだ」
それから間もなく、タイミングを計ったかのようにお兄ちゃんに彼女ができた。
相手はお兄ちゃんと同じクラスで、しかもお兄ちゃんが所属している野球部のマネージャーも務めている先輩。
私もマネージャーをしているので部活では大変お世話になっていて、可愛らしい笑顔が好印象な人だった。
なのにその先輩が私の妬みの対象になってしまう日がくるとは。
恋心に変わる前から、いつかお兄ちゃんには可愛い彼女ができるんだろうなぁって覚悟はしていた。
だってお兄ちゃんは世界で一番優しくてかっこいいもの。
今回は向こうから告白されたって言ってたけど、多分これまでもたくさん告白されていたんだと思う。
事実、過去にお兄ちゃんがラブレターを差し出されている現場を目撃したことがある。
その時は私の存在に気付いたお兄ちゃんが相手の女の子に頭を下げるなり、こっちに駆けてきてくれたんだっけ。
なんだか私を優先してくれているみたいで嬉しかったなぁ。
それから間もなく、タイミングを計ったかのようにお兄ちゃんに彼女ができた。
相手はお兄ちゃんと同じクラスで、しかもお兄ちゃんが所属している野球部のマネージャーも務めている先輩。
私もマネージャーをしているので部活では大変お世話になっていて、可愛らしい笑顔が好印象な人だった。
なのにその先輩が私の妬みの対象になってしまう日がくるとは。
恋心に変わる前から、いつかお兄ちゃんには可愛い彼女ができるんだろうなぁって覚悟はしていた。
だってお兄ちゃんは世界で一番優しくてかっこいいもの。
今回は向こうから告白されたって言ってたけど、多分これまでもたくさん告白されていたんだと思う。
事実、過去にお兄ちゃんがラブレターを差し出されている現場を目撃したことがある。
その時は私の存在に気付いたお兄ちゃんが相手の女の子に頭を下げるなり、こっちに駆けてきてくれたんだっけ。
なんだか私を優先してくれているみたいで嬉しかったなぁ。