君のブレスが切れるまで
私は投稿文を考え、打ち込んでいく。
その文はまるで自分が打っているものじゃないみたい。全くの別人、明るいような、それでいて軽そうな言葉。
自我を捨て、見知らぬ他人になりきり羅列していくテキスト。それは数分もしないうちに完成した。
「これで、よし……後は投稿するだけだ」
震える指をスマホの画面に近づけていく。
「……な、なんで……どうしてこんなに震えるの……今すぐお金が必要なのに」
なかなか投稿するボタンを押せない。やってしまえば、戻れなくなる気がしていた。
でも、文字にはおかしいところはない、ただ遊ぶだけと書いてある。性行為なんてないはずだ。
「お、お願い……」
その文はまるで自分が打っているものじゃないみたい。全くの別人、明るいような、それでいて軽そうな言葉。
自我を捨て、見知らぬ他人になりきり羅列していくテキスト。それは数分もしないうちに完成した。
「これで、よし……後は投稿するだけだ」
震える指をスマホの画面に近づけていく。
「……な、なんで……どうしてこんなに震えるの……今すぐお金が必要なのに」
なかなか投稿するボタンを押せない。やってしまえば、戻れなくなる気がしていた。
でも、文字にはおかしいところはない、ただ遊ぶだけと書いてある。性行為なんてないはずだ。
「お、お願い……」