君のブレスが切れるまで
担任の先生から自分の名前が呼ばれている事に気づく。私は慌てて立ち上がり、「はい!」と声を上げた。
「ちゃんと聞いてたかー? 今、出席取ってるから、呼ばれたらすぐに返事をしろー」
「す、すみません……」
私は背中に嫌な汗を感じながら着席する。どうやらクラスのみんなは笑ってくれているようだが、頭が真っ白になってしまい、そんな事を考える余裕もなかった。とても恥ずかしい、穴があったら入りたい。
それにしても、登校初日だっていうのに名前までは呼ばないんだ……今は読むのに難しい名前が多いからだろうか? それともこの先生特有?
その後も疑問は解決することなく出欠は続き、私と同じように何度か名字を呼ばれる人がいた。
「宮城、宮城!」
「……はい」
あの子だ。彼女は窓に向けていた顔を正面に向けると、立ち上がり返事をする。
「呼ばれたらちゃんと返事しろー」
「はい」
あの子、宮城さんって言うんだ。なんて話しかけようか迷っていたから、ありがたい。
それからクラス全員の出席を取り終えた後に、先生の長たらしい話が始まる。興味のない話というのはそれだけでも時間を長く感じるものだ。私はチラチラと宮城さんの方を見るが、ここからじゃ彼女は気づかない。どうしてこんなに気になるのか、入学式の日に話しかけられたから? それとも吸い込まれそうな真っ赤な眼に惹かれたから? ただ、なんとなく、気になる。
「ちゃんと聞いてたかー? 今、出席取ってるから、呼ばれたらすぐに返事をしろー」
「す、すみません……」
私は背中に嫌な汗を感じながら着席する。どうやらクラスのみんなは笑ってくれているようだが、頭が真っ白になってしまい、そんな事を考える余裕もなかった。とても恥ずかしい、穴があったら入りたい。
それにしても、登校初日だっていうのに名前までは呼ばないんだ……今は読むのに難しい名前が多いからだろうか? それともこの先生特有?
その後も疑問は解決することなく出欠は続き、私と同じように何度か名字を呼ばれる人がいた。
「宮城、宮城!」
「……はい」
あの子だ。彼女は窓に向けていた顔を正面に向けると、立ち上がり返事をする。
「呼ばれたらちゃんと返事しろー」
「はい」
あの子、宮城さんって言うんだ。なんて話しかけようか迷っていたから、ありがたい。
それからクラス全員の出席を取り終えた後に、先生の長たらしい話が始まる。興味のない話というのはそれだけでも時間を長く感じるものだ。私はチラチラと宮城さんの方を見るが、ここからじゃ彼女は気づかない。どうしてこんなに気になるのか、入学式の日に話しかけられたから? それとも吸い込まれそうな真っ赤な眼に惹かれたから? ただ、なんとなく、気になる。