政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「やっ……だ、零士君。そこばっかり」

 同じ箇所を責められ、おかしくなりそう。だけど零士君は止めてくれない。

「どうして? 気持ちいいだろ? それに凛々子が言ったんだからな。俺になら、どうされたってかまわないって」

「そう、だけど……」

 私の反応を見て途中で止めたりされ、焦らされて身体がムズムズする。

「やっと凛々子の心も身体も手に入れたんだ。もっと凛々子を味わいたい」

「そんなっ」

 その後も零士君は何度も愛撫を繰り返し、私の弱いところばっかり責めてきた。

 そしてトロトロに融かされた後、ゆっくりと繋がった身体。

「大丈夫か? 凛々子」

「うん」

 私を気遣いながら、深く、深く繋がっていく。

 唇を塞がれたまま唇を塞がれ、くぐもった声が漏れるばかり。

「凛々子……凛々子」

 愛しそうに自分の名前を囁かれるたびに、好きって気持ちが溢れ出す。
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