政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
私も通っている幼稚園以外の友達がいなかったし、相手は三つ上。ひとりっ子の私にとって、お兄ちゃんのような存在になるかもしれないと子供ながらに会うのが楽しみだった。
そして迎えた当日。両親に連れられてやって来た私を、彼は母親の後ろに隠れて出迎えてくれた。
「あらあら、この子ったら恥ずかしがっちゃって」
そう言われて母親に手を引かれて前に出てきた彼に、私は目が釘付けになってしまったのを今でもはっきりと覚えている。
綺麗な顔立ちをして、キリッとした印象的な瞳に吸い込まれそう。
女の子の格好をしたら、私より可愛いかもしれない。なんてことを考えていると、お母さんに
「凛々子、ご挨拶は?」と言われ、慌てて自己紹介をした。
「初めまして、深山凛々子です」
ぺこりと頭を下げて挨拶をすると、お母さんたちは微笑ましそうに言う。
「まぁ、お利口さんね。凛々子ちゃん、よかったらうちの零士と仲良くしてね」
「あら、それを言うのはこっちよ。零士君、凛々子と仲良くしてちょうだい」
口々に言うお母さんたちに「はい」と返事をすると、彼は私を睨みつけて言った。
「誰がこんなブスと仲良くするか」
一瞬にして母親たちの表情は凍てついた。
そして迎えた当日。両親に連れられてやって来た私を、彼は母親の後ろに隠れて出迎えてくれた。
「あらあら、この子ったら恥ずかしがっちゃって」
そう言われて母親に手を引かれて前に出てきた彼に、私は目が釘付けになってしまったのを今でもはっきりと覚えている。
綺麗な顔立ちをして、キリッとした印象的な瞳に吸い込まれそう。
女の子の格好をしたら、私より可愛いかもしれない。なんてことを考えていると、お母さんに
「凛々子、ご挨拶は?」と言われ、慌てて自己紹介をした。
「初めまして、深山凛々子です」
ぺこりと頭を下げて挨拶をすると、お母さんたちは微笑ましそうに言う。
「まぁ、お利口さんね。凛々子ちゃん、よかったらうちの零士と仲良くしてね」
「あら、それを言うのはこっちよ。零士君、凛々子と仲良くしてちょうだい」
口々に言うお母さんたちに「はい」と返事をすると、彼は私を睨みつけて言った。
「誰がこんなブスと仲良くするか」
一瞬にして母親たちの表情は凍てついた。