政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
肩幅も広くなって、ずっとサッカーを続けていたからほどよく筋肉もついている。加えて吸い込まれそうなほど綺麗な目。筋の通った鼻にかたちが整った唇。
どのパーツも完璧で誰が見ても口を揃えて『カッコいい』と言う男に成長した彼の婚約者の私を、誰もが羨んだ。
「あんなにカッコよくて優しい人が婚約者だなんて、本当に羨ましい」と何度も言われてきたけれど、私はちっとも嬉しくなんてない。
誰か代わってくれるなら代わってほしいくらいだ。
きっと零士君は、結婚しても今のように外でだけ私と仲睦まじいように振る舞い、家では話すどころか、言葉も交わしてくれないのだろう。
そんな結婚生活を誰が送りたいだろうか。
できるなら零士君と結婚したくない。でも私には彼との結婚を楽しみにしている両親を裏切ることなんてできなかった。
どうすることもできず、ずっと女子校だった私が初めて共学の大学に進学して二年後。
出会ってしまったんだ。大切に育ててくれた両親を裏切ってまで、一緒になりたいと思えた大好きな人に……。
どのパーツも完璧で誰が見ても口を揃えて『カッコいい』と言う男に成長した彼の婚約者の私を、誰もが羨んだ。
「あんなにカッコよくて優しい人が婚約者だなんて、本当に羨ましい」と何度も言われてきたけれど、私はちっとも嬉しくなんてない。
誰か代わってくれるなら代わってほしいくらいだ。
きっと零士君は、結婚しても今のように外でだけ私と仲睦まじいように振る舞い、家では話すどころか、言葉も交わしてくれないのだろう。
そんな結婚生活を誰が送りたいだろうか。
できるなら零士君と結婚したくない。でも私には彼との結婚を楽しみにしている両親を裏切ることなんてできなかった。
どうすることもできず、ずっと女子校だった私が初めて共学の大学に進学して二年後。
出会ってしまったんだ。大切に育ててくれた両親を裏切ってまで、一緒になりたいと思えた大好きな人に……。