涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
結局、アタシたちがシャンパンを入れたことにより、ライバル心に火を付けてしまったらしく…
最後までリョウマ君は戻っては来なかった。
それでも、アタシは夏華さんと近づけたような気がして。
無意味ではないと思えた。
帰りぎわ、フラフラになったリョウマ君が見送りに来てくれた。
「もう飲めない〜!」
「…!!!えっ…」
この体勢……
リョウマ君が、アタシにもたれかかっている。
ビックリしてしまい、間抜けな声を出してしまったと思う。
夏華さんと蓮くんも…
それなりに良い感じだったので、リョウマ君の言葉に耳を傾けた。
「今日はごめんね。」
「大丈夫。忙しくて大変だね。」
「もっと…話したかった。遊姫ちゃんと…」
「今日だけじゃないじゃん」
「本当に?怒ってない?」
「まさか。怒るわけないでしょ」
「ありがとう。」