涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
更衣室で、鼻歌を唄ってしまうくらいに夏華さんはハイテンションだった。
「今日はね、ホスト!連れてってくれるの。
遊姫ちゃん、興味ある?」
「何回かは、地元で行ったことあります。」
……でも、あまり興味ありません、とは言えなかった。
確かに、ウチの店のナンバー1はホスト好きで有名だ。
お客さんに連れて行かせるなんてスゴい。
「Star」
「有名店ですね……」
「お金払ってくれんだから、高いトコ行っておいた方が特でしょ?」
「確かにそうですよね。」
「有名店のほうがさ、良い男もいっぱいいるよ!?」
「あはは……(笑)」
アタシは苦笑いしか出来なかった。