涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
「まぁ…。水商売やって、稼いだお金、ホストに使って。先が不安というより、何も見えないですね。」
「そんな世界を選んだのは…うちらなんだけどね。」
何を言いたいのかが、理解出来なかった。
だけど、きっと夏華さんは何かを伝えたかったんだ……。
あれから…アタシは毎日のようにリョウマくんの店に行き、高い金を支払っている。
それでも…
「今日も、ちゃんと待っててな!行くからさ」
毎日のようにアタシの家に足を運び、半ば乱暴にアタシを抱くリョウマくん。
嫌じゃなかった。
だから、拒否する必要なんかなかったんだ。
ただ、毎回鳴り響く携帯の機械音が、少しだけ怖くて。
嫉妬にも似た感情までもが溢れ出ていく。