涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
整った顔立ちに、バリバリのホストっぽい外見。
いつも酔っ払ったオヤジばかりを相手にしていたアタシには、とても輝いて見えた。
北海道で、アタシは友達の誘いでホストへ行ったことはあったけど……
友達と飲んでるのと変わらないと思うくらいに、ホストは魅力を感じなかった。
親と喧嘩をして、啖呵を切って、この都会に出てきて……
生きる道は、夜しかなくて。
それだけでいっぱいいっぱいだったアタシは、ずっとずっと1人だった。
「2人とも、スゴく可愛いよね!どこの店で働いてるの?」
「Dears。」
「近いね!今度遊びに行くよ。」
「いいよ、恥ずかしいから。」
「そういう遊姫ちゃんも、見てみたいよ。」