涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
油断も隙もないヤツだ。
性欲を売りにしているのか…。
店に着き、約束通りにシャンパンを入れた。
1人だったし、シャンパンコールはなしで…とお願いして。
「ちょっと…本当に入れたんだ?」
「うん。自分が言ったことだからさ」
「別にいらないって…言ったのに!!!」
また、少し怒り気味で、席に戻ってきた。
アタシは、シャンパンを入れたら帰ろうと思っていた。
「さっきから怒ってばっかり。」
「だって…」
そう言うと、アタシの席についていたヘルプのホストを外した。
それは、しばらくリョウマくんがココに居てくれるという意味。
「怒ってばっかりでゴメン。」
「うん」
「何か…よく分かんないんだけどさ、遊姫ちゃんにホスト扱いされると、嫌なんだよね…」
「だってホストだし。」
「そうなんだけどさ。何か嫌なんだよ。」