涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
行き当たりばったりで、可愛らしい雑貨屋さんに入った。
「あっ!」
クリスマスっぽい、可愛らしいマグカップがペアになって飾られていた。
一目惚れ。
それを、可愛く包装してもらい、ウキウキしながら店を後にした。
「遊姫ちゃん!」
ウキウキした気分を打ち壊すような声…
「夏華さん…」
「久しぶり!元気?」
「はい。」
「最近、体調悪いって聞いてたからさ。大丈夫…?」
「はい、なんとか。」
「遊姫ちゃんがいないと、お店活気なくてさぁ〜つまんないよ。早く治して出て来てね!」
そんな話をしていると、男性の声に遮られた。
「朋美〜!お待たせ!」
それは、夏華さんのお客さんで、よく見る人だった。