涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
〜〜〜♪♪♪
リョウマくんからの着信。
「もしもし?」
「まだ帰ってこないの?」
「今、帰ってるよ。」
「何か…遊姫がいないと不安だし寂しいんだよ…」
「どうしたの?急に。」
「不安になっただけ。早く帰ってきてよ。」
「分かったよ。」
彼は何か勘づいているのかもしれないと思った。
でもね…こういう彼の一面を見ると…惚れ直してしまうんだ。
アタシは重症なんだよ。
帰ったら、入れ直した暖かいココアがテーブルに置いてあって。
ギュッときつくアタシを抱き締めて、
「おかえり」
と、リョウマくんは言ってくれて……。
「ただいま」
それしか言えないアタシは、何だかまた泣きたくなった。