涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
もしかしたら、もう無理かもしれないと思った。
こうやって疑ってかかってしまう関係。
お互いにプラスになることは、あるのだろうか。
「もうすぐ、クリスマスだね。」
「おぉ、そうだな。そう言えば」
「そろそろ…仕事出ようか。」
「何で?どうしたの、いきなり」
「このまんまじゃ、いけないでしょ…。どう考えても。」
「まぁ…長く続けられることじゃないけどさ、俺はまだ、こうしていたい。」
その彼の言葉が嬉しくて…
やっぱり流されそうになってしまう。
「でも、仕事は行こう。後から辛いよ。」
「…分かった。でも、会いに来てな?」
「うん。」
「仕事終わったら、俺も来るからさ!」