涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
言葉に行き詰まる夏華さんに、少しだけイラだった。
「何ですか…?」
「アタシね、仕事辞めようと思ってるの。」
「そうですか。」
ここ最近、普通だと思っていたのは、アタシだけだったみたいで。
「最近、ホストにも行ってないしお酒も飲んでないじゃん?」
「はぁ…?」
知らなかった。
なるべく、夏華さんを見ないようにしていたから。
「妊娠したみたいでさ。」
「そうなんですか…」
何で…そんなこと、アタシに言うんだろう。
ってか、謎。
だけど、次の夏華さんの言葉によって、現実を突き付けられる。
誰もが罪を抱えて生きている。
だから…
誰もに罰が下るのね。