涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
「…悔しかったの。
周りにたくさんの女がいて、アタシがナンバー1になっても、平然としてるのが…。」
はぁ…。
結局、夏華さんから返ってくる言葉は、アタシが想像していたものと同じで。
要は…アタシを利用しただけなんだよね。
「嫉妬させたくて、客とか連れて行ったり、違うホスト指名したりして…」
やっぱり。
「まさか、リョウマが…アタシとは正反対の遊姫ちゃんに惚れるとは思ってなかったの。
本当にごめんなさい。」
確かに…。
アタシと夏華さんは、似たタイプではない。
見た目も性格も。
だからって…利用することはないじゃないか。
これも…アタシに降った罰なんだね。
相手がいると、薄々勘づいていながらも、離れられなかった、アタシへの…