涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
苦笑いしながらも、伝票を持ってきてくれ、アタシは会計をした。
今日この日、ホストで初めて大金を使った。
「だる…」
全てにおいて、そう思った。
歩きタバコはしない主義のアタシも、この日は我慢ができなくて。
家に帰る間に、かなりの本数を吸っていた。
今日は、とりあえず早く休みたい。
身体がついていかないよ。
風呂に入り、今日1日の嫌な汚れを流す。
鏡に写るアタシは…
言葉にならないくらいに悲しい顔をしていて。
そんなにもリョウマくんに惚れていたんだ、と実感してしまう。
もう少し出会うのが早ければ…
同じ地元だったら…
キャバ嬢とホストじゃなければ…
考えても仕方のないことばかりが頭の中をグルグルしていた。