涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
「はい。」
「ねぇ…何で帰ったの?」
「ごめん。」
「蓮から、話は聞いたよ。」
「そっか。ごめんね。」
「謝ってばっかり…。謝らないでよ。遊姫悪くないじゃん。」
「うん…。ごめ…ん。」
なぜか謝ることしか出来なくて。
「何から話せば良いのか分かんねぇんだけどさ…」
きっと彼は、悲しい顔をしているね。
「1つだけ聞いても良い?」
「うん。」
「アタシのこと…好きだった?」
「当たり前じゃねぇかよ。軽い気持ちで、一緒にいたわけじゃねぇよ!!」
「そっか。ありがとう。」
「俺はホストだからさ。客に、好きだとか言わなきゃ売上取れない時もある。
だからこそ…遊姫には、客に言ってるような言葉を言いたくなかったんだ。」