涙 〜キャバ嬢×ホスト〜【完結】
「ありがと。」
「朋…いや、夏華のことは…」
「朋美さん、でいいよ。もう…知ってるから。
昔から付き合ってたんでしょ?」
「あぁ…昔だよ。」
「知ってる。」
「でも、遊姫と遊ぶようになった辺りはもう、別れてたし、何もないよ!」
「2人で会ったり…してたじゃん?」
「あの日は…会った。でも、それ以上は何もないよ。」
「そう…。」
もう、何も聞きたくなかった。
聞いただけ、悲しくなってしまうから。
1度決めたこと。
それは絶対。
「ごめんね。もう、会えない。」
「好きだって…言ってもか?」
「うん。」
「何をしても?」
「うん。」
「………」
「じゃ。」