グループLINE

 中学の同窓会。

それはLINEで回ってくる。


100人近い同級生たちが仲のいい子達を招待してできたグループLINE。


季節の移り変わりごとに、投稿する人。


それに、返事を返す人。


そんな人達は、中学生時代を謳歌した人達。


彼らにとって中学時代はキラキラとしたもので、男女共に仲良しで…

それは大人になってからも共通の思い出として存在しているのだろう。


でも…


その中には私のように、どこか苦く、チクリと胸を痛めている人達もいるはず。


グループLINEでやり取りされる会話。
その一部の同級生達を、無言で見つめるその他大勢。


時代が変わっても昔のままの構図。


目立つ人達とそれ取り巻く主役になれない者達。


今日も、ほら。


新しい年になった事を祝う言葉と激変してしまった世の中を共に頑張ろうというメッセージ。

そのやり取りのどれもが、一握りの同級生でやり取りされる。



見なければいい。このグループLINEから抜ければいい。


そう思うのに…



彼らを羨ましいと思っていた私は…


『ピコン』


そう通知音が鳴るたびにそれを見てしまう。


そしてまた実感するのだ


選ばれた者と選ばれなかった自分を。


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