溺愛予告~御曹司の告白躱します~

【ない以外の回答は許されない空気を醸されても…】

【もうわかってると思うけどさ】

【さんま】

【まじで寝かさないから。覚悟しとけよ】


相変わらずバカみたいなメッセージのやり取りに一人ほくそ笑む。
急に返信が文章ではなく単語になったのは、俺が何を言ってくるのかわかって空気を変えたかったからだろうと容易に想像がつく。

莉子は俺をエスパーだ何だと口を尖らせるが、彼女はとてもわかりやすい。
それに加え、三年以上いつか自分のものにしようと見てきた彼女のことが分からないはずがない。

これを読んで莉子がどんな顔をしてるのか、想像するだけで身体中の血が沸騰しそうなほど彼女が欲しくてたまらない。

目的地の前に着き、精算を終えてタクシーを降りる。

きっと顔を真っ赤にしているだろう可愛い彼女を連れ帰るために、俺は店のドアを押し開けた。




end
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